ISO コラム

「リスク及び機会」について

ISO9000:2015ではリスクとは不確かさの影響と定義され、注記1では影響とは、期待されていることから、好ましい方向又は好ましくない方向にかい離することと記載がされています。機会についての定義はありません。ISO9001に於いては、リスク及び機会は2000年版の改定時におりこんであると記述されていますが、その内容は何なのでしょうか。また、プロセス、システム、プロセスアプローチという記載があります。このプロセスアプローチがリスク及び機会を特定させる手段としての役割を果たすことを意味しているようです。プロセスアプローチはプロセスの繋がり、相互関係の明確にする手段です。この仕組みを活用することにより、顧客満足の向上を計ることになります。この仕組みが受審企業にて機能すれば、2年ほど前に多発した不祥事が起こらなかった事例もあったと思っています。
また、ISO14001では著しい環境側面、順守義務がリスクに関連します。2015年版ではそれに加え組織及びその状況に理解において内外の課題の決定が追加されています。
労働安全衛生分野では危険源の特定があり、ISO45001では2種類のリスク及び機会があり、労働安全衛生リスク及びその他のリスク、労働安全衛生機会及びその他の機会の要求が追加されています。
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